お別れ

コロナで自粛になった頃から3年間一緒に研究を頑張ってきた学生が社会に旅立った。

遠い埼玉から片道2時間をかけて2年間産総研まで往復し、最後の1年間は産総研の宿舎に住んで土日もパソコンワークを中心に作業をする大変ガッツのある学生だった。

実験のセンスはなく、最後の最後まで怒って(注意)ばっかりの3年間だったが、頑張った分を返すのがモットーなので、同期ではピカ一の業績を出し、また会社も希望通りの民間研究所に採用となった。

実験はいちいちだったもの、プログラミングのセンスはあり、会社でも計算科学のグループに所属するとのこと。

世の中は、ちゃんと努力して実績を出すものには誰かが光を当てることになっているのだ。

 

毎年思うけど、うちは少数精鋭だから、学生が離れるのは戦力ダウンが著しいのと、指導も蜜だから、長くいた分、見送る方が寂しくて仕方がない。大学にいた頃は残っている学生の面倒やすぐ新しい学生たちが来るので、あわただしい毎日に戻るが、今年はいったん学生が切れるので、一人取り残された感じになる。

 

他の学生もそうだけど、近くに寄る時にはぜひ声をかけて欲しい。自分も、とりあえず事務方業務が一か月残ってはいるが、戻ったら面倒を見てきた学生に誇れるように研究を頑張りたい。